小さいときどういう子だった?
うーん、わりとほら、友達と仲良くしてる、、、外で色々な遊びをしてたんだろうねぇ、だから帰ってくれば勉強なんか全然しなくて…。
あっはっは(笑)。
だから友達にはその時からもの凄く恵まれてて、一人で家でなんかしてるってことはなくて。幼稚園の時も友達がすごく一杯いて、今日は誰々さんの家に行くからって、あたしが自転車で迎えに行っても乗って帰らなくって。
あっはっは。ただ遊んでた記憶しかないの?(笑)。
ただ遊んでた。勉強はしてなかった。ふふふ。(笑)。
俺お風呂入った後に、さらに遊びに出かけたりかなんかしてたよね。その事で一回外に出されて家の中に入れてもらえなかったっていうことをすごく覚えてるのよ。
いやぁ、それはなんかお父さんがそういう風にしたんじゃないかねぇ。
あっはっは、いやいや(笑)。あなただと思いますよ。
ヒャハハハハ(笑)。
ヒャハハーじゃなくて(笑)。
いや、そんなことは全然覚えてないわ。
じゃあ、どんな性格だったか覚えてる?
あんたはいつも何でも強気だったかなぁ。それがあたしは嬉しかった。大学に入るときも「絶対大丈夫」っていつも強気で、大学に留年っていう時も、あたしはヒヤッとしたけど、「いや俺は大丈夫」とか言って。すごくいつも、そういう風に自分の信念を持ってたのかもしれないけど。
うん。
ほら、仕事の面でもさ、お笑いの方に進んでた時も、なかなか上手くいかないかなかったでしょ?
うんうん。
いっつもさぁ、「絶対俺は、そのうちに何とかなる」みたいなことを、いつも強気で言ってたから。
そうだっけ?
あたしはそういうことが嬉しかったねぇ。いつも前向きでさぁ。あんたは、そういう性格なんかなぁ。
「お笑いやる」みたいなことをちっちゃい時から言ってたと思うんだけど。
浪曲師になるって聞いたとき、どう思った?
小さいときから、ダウンタウンの松っちゃんと浜ちゃんのビデオを何度も何度も見てたりして、すごくそういうのに憧れてたんだなぁとは思った。
でもほら、浪曲って別じゃない?
浪曲に行ったときはもうビックリして「なんで浪曲なの?」と思ったけど。まぁ、その時も、訳を聞いても自分が「これだっ」て、「感動した」みたいなことを言ってたから。
うん。
それはそれで、まぁ自分が決めた道なんだから、やれるだけやればいいんじゃないかなと思って。別に私はそんなに反対した覚えはないよ。心の隅では「浪曲なんかやっていけるのかなぁ」と思ったけど。
でもあんたはいつも前向きで、すごい何て言うんだろう、やる気もあったから、まぁ何とかやっていくんじゃないのかなぁ、というのもあった。
あぁ、そうなんだ。
ちょっとビックリしたけど反対とかじゃなくて、自分で選んだ道なんだからそれはそれでいいのかなぁ、って思ったねぇ。
浪曲師になって10年経ったんだけどさぁ、今後に期待することってある?
浪曲はだんだんとほら、細々となっていくようなのだけど、やっぱり昔からの、浪曲というのは、ずっと今も続いているわけだから。何とかこれを絶やさないように、まぁいくことが大事だと思う。
そうだね。
落語とかそういうのは皆聴きにいったりするけど、浪曲はほとんど日の目を見てないというか、聴く人もいないから、あれなんだろうけど。昔のことは大事にやりつつも、新しいのをどんどんやって、もうちょっと広めていくことが大事なんじゃないですか?
うん。
そうしたら聴く人も増えてきて、次に繋がる。聴きにきた若い人たちもやってみようかなぁってだんだん増えていけばね。もっと浪曲に携わる人も増えていけば新しく入った若い人もまた違う考えをもって色んなことを考案していくから、もう少し増やしていくっていうね。
そうねぇ。うん、うん。
おばあちゃんが聴いてきたような浪曲だから、やっぱり絶やさないように、細くてもずっと絶やさないでいくことが大事だよねぇ。
だからあんたがそういう風になるようにさぁ、大木になっていけば。
大木に(笑)。
道を拓けるように、まぁせいぜい頑張ってください。
はい、ありがとうございます(笑)。
それでさぁ、、、あっ、もう違う話をしてもいい?
そういや、あんた演劇とかなんとかやったんってんでしょ?
あぁ、やった、やった。「半世記」みたいなやつやったのよ。
そうそう、お母さん役の人も出てたって、小山さん(太福の後援会「玉福会」の会長さん)が言ってたよ。
あぁ、お母さんも物語の中に出た出た。
それで「楽しかったですよ」って言われてさぁ。だから、たまにはさぁ、「あのぉ、こういう何かやるからさ、一回くらい観に来ない?」とかそういう電話はあたしにはないの?
はっはっはっは(笑)。
小山さんは、「じゃあお母さんの方から、たまにはそういうの観たいんだよね」って言えばいいじゃないですかって言われたの。
そうそう、そうだよ。
いや、私そういうこと言いたくないの!
ははは(笑)。
ふとし(太福の本名:古俣太)の方から、「お母さん、こういうのがあるからたまに東京に出てこない?」って言うべきで。別にあんたの家に行かなくてもいいから、その、公演みたらすぐに帰って別にお邪魔しないから…。
いや、お邪魔してよ。
迷惑かけないようにするのに、そういうお声掛かりが無いんですよ~とか言ったら、小山さんに「今度あたしが言っときましょうか」とか言われて、「それは絶対やめて!」って。
あっはっはっは(笑)。
自分がそういう気持ちになった時に電話くれるのはいいけど、人に言われてからするっというのは、違うと思うって言ったら、意地っ張りなお母さんだと思って、笑ってた。
いやぁ、すみません。
くだらない話をして、愚痴話をしてすみません。
はっはっは(笑)。とんでもない。
聞き流してくれて結構ですから。
どうもすみませんでした。
じゃあね。
はい、ありがと。
うん、気をつけてね。
はーい。