対談

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「立川吉笑×吉笑の母」

久しぶりに京都に住んでいる母ちゃんに電話をしました。
思春期を過ぎてから、あまり話すことが無くなっていたから、少し緊張しました。

どんな子供時代?

立川吉笑

俺、どんな子供だった?

吉笑の母親

小さいときは、、、うーん、
何ていうのかな、融通が聞かないというか、思ったら絶対にするというか。

立川吉笑の子供の頃の写真

立川吉笑

そうなんだ。
どんな時にそう思った?

吉笑の母親

そうやなぁ、例えば、私の実家(おじいちゃんの家)に連れていったときに、お泊まりする予定だったけど、寂しくなって泣き止まず、「色んなものを買ってあげる」っておじいちゃんとおばあちゃんが言っても、「絶対に帰る!」って言って。
だから結局、私が迎えに行って連れて帰ったりとか。

立川吉笑

あぁー、それって何歳くらいの時だっけ?

吉笑の母親

3歳、4歳とかかなぁ。

立川吉笑

そかそか。
それってやっぱり特殊だったの?

吉笑の母親

うん。
これ、上の子(お兄ちゃん)と比べたらダメなんやろうけど、お兄ちゃんはそんなことは無くて、全然大丈夫だった。

立川吉笑

へぇー。他には?

吉笑の母親

うーん、マイペースというか。

立川吉笑

マイペース?

吉笑の母親

マイペースというか、ぜんぜん時間に動じない子だった。
予定の時間ちょうどに行けば良いと思ってたというか。

立川吉笑

へぇ(笑)。

吉笑の母親

少年野球をやってる時の、練習時間も「いま出ないと間に合わないから」って言っても、
「まだ2分大丈夫」とか言って、ギリギリまで家にいて。

立川吉笑

そうなんだ。

吉笑の母親

それでちょうどに着くこともあるけど、遅刻することもあって。

立川吉笑

覚えてないなぁ。

吉笑の母親

高校にしてもそうでしょ?遅刻ばかり。

立川吉笑

あぁ、高校はわざと遅れてたもん、普通に。
明け方までラジオ聞いて、9時くらいまで寝てたから。

いずれ落語家になるって思ってた?

立川吉笑

今、思ったら、いずれ落語家になるかなぁって思う出来事ってあった?

吉笑の母親

うーん、あっ、これは私はそうは思わなかったんだけれども、私の友達というか、同級生のお母さんが言ってたんやけど。

立川吉笑

うん。

立川吉笑の子供の頃の写真

吉笑の母親

小学校の1年か2年の学芸会の時かなぁ。
真樹( 吉笑の本名:人羅真樹ひとらまさき )がお地蔵さんの役をやってん。

立川吉笑

お地蔵さん(笑)。
忘れてるなぁ。

吉笑の母親

そのお地蔵さんがめちゃハマり役で、体育館が爆笑だったみたいで。
その後、色んな人から「面白いねぇ人羅くんって」って言われたのが、いま思ったらあったかなぁ。

立川吉笑

へぇ、まったく覚えてないなぁ。
お地蔵さんで爆笑とったんだ(笑)。

吉笑の母親

そうそう。凄かったみたいよ。

立川吉笑

親的にはあんまり感じてなかった?面白さとか。

吉笑の母親

親的には別にそんな、何も思ってなかった。普通の子だなって。

立川吉笑

普通の子(笑)。

落語家になるって聞いたときどう思った?

立川吉笑

立川吉笑

落語家になるって聞いたときどう思った?

吉笑の母親

落語家になるって聞いたときは・・・
「えっ?大丈夫なん?」って。

立川吉笑

あぁ、心配ってこと?

吉笑の母親

心配の方が先にあったかなぁ。

立川吉笑

いまは、どう思ってる?

吉笑の母親

いまは、まぁちゃんとやってるから大丈夫かなって。
食べていけるって言ったらアレやけど、落語家としてまぁやっていけるんじゃないかなって、安心感っていうか。うん。

立川吉笑

たまに落語会とか来てくれるけどさ、息子の落語を客席で聞いてて、どんな感じなの?

吉笑の母親

えっとね、最初の方はもう全然、言葉が早いというか、関東弁というか、もう全然聞き取り難かった。

立川吉笑

うん。

吉笑の母親

でも、だんだんなんか、まぁ聞き取れるようになってきて、面白いというか、たまに笑ったりするようにもなったかなぁ。

立川吉笑

たまに(笑)。

吉笑の母親

だんだん落語家らしくなってきたっていうのかなぁ。

立川吉笑

あぁ、そうなんだ。

吉笑の母親

最初の方は本当に見るのも辛かったというか、手の位置とか、座ってたら着物が乱れてきてもそのまんまだし、「えっ?」って思っちゃって。

立川吉笑

なるほど、なるほど。

吉笑の母親

何か、落語よりもそっちに目がいっちゃって。
でも今はもう、貫禄も出てきたというか、着物もそれなりに着こなしてるかなぁって思ってるから、その辺はもう気にしてなくて、すごい面白く聞かしてもらってるのもあるし。
でもたまに「んん?」って全然分からないのもあるかなぁ。

どんな落語家になって欲しい?

立川吉笑

立川吉笑

どんな落語家になって欲しい?

吉笑の母親

うーん、とりあえず皆から好かれるような、若い方からも年配の方からも喜んでもらえるような、
そんな風になって欲しいかなぁ。

立川吉笑

最後、聞きたいことある?

吉笑の母親

聞きたいこと?
うーん、、、結婚はするのかな?

立川吉笑

あぁ、結婚ね(笑)。

吉笑の母親

うん。

立川吉笑

まぁ、そうだなぁ、まだ決まってないなぁ。

吉笑の母親

ほら、師匠とか、ちゃんと奥さんも子供さんもいらっしゃるから、真樹も独身じゃなくて結婚した方がいいのかなぁって。

立川吉笑

結婚相手に求める条件とかって何かある?

吉笑の母親

別にないよ。どんな人でも(笑)。

立川吉笑

そかそか。

吉笑の母親

うん、何にもないよ。

立川吉笑

わかったわかった。
・・・まぁ今日は、こんなところかな。
ありがとー。

吉笑の母親

はいはい。

立川吉笑

・・あっ、あと何かさぁ、今、まだ携帯代ずっと払ってもらってるじゃん。
これってこのままで大丈夫なの?

吉笑の母親

うん、大丈夫やで(笑)。

立川吉笑

それは助かります。

吉笑の母親

いまは貸しておくから、売れたら返してくれたらいいよ。

立川吉笑

はーい。

母親からのあとがき

ツイッターやブログで頑張ってる様子を見て嬉しくもあり、心配な時もあります。
特にお酒の失敗。お酒の量を減らしてほしい。飲んだらあかんとは言わへんし、からだの事が心配で控えてほしい。
甘酒を飲んでも酔ってたのに、今はどうなってんの‼︎そら毎日お酒を飲んでたら強くなると思うけど、程々にね。
それと、全国版TVに出てほしい。(WEB配信はついていけへんしあかんえ。)
落語で出られたら一番いいんやけど・・・(悪さして、でたらあかんしな。)
最後に、東京に行った時は家に泊めてほしい。
仕事場も借りたし、居住スペースに余裕もできたと思うので、よろしく頼みますえ。
今まで、つらかったり、しんどいときもあったと思うけど、自分の好きなことしてきたし、これからも自分を信じ、前に進んで行って下さい。
母より

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